ツクヨミの誘惑
月がやたらと呼ぶ
窓の外でキラキラと誘う
今日は満月か?
いや、違うな…
「まだ2日あるよどうしたの?」
ベランダに出て月に聞く。
月は満月の様に満身の笑みで
こっちを見ていた。
「待ちきれないの。早く私を見て」
と言った。
「わかったわかった。写真を撮ってあげるね」
月の姿を見て
あぁ綺麗だなぁ…と素直に思った。
・
月の神ツクヨミは
今の言葉で言うなら「ニューハーフ」だ
いいと思う
自由だ。
綺麗だ
とても美しい
煌びやかとはこのことなのか
男であるスサノオは
嫌でも目がいくだろう 笑
(嫌は余計か)
女であるアマテラスは
心中穏やかではないね
神様も嫉妬する。
以前
私のことを
「前世ツクヨミだったこともあるよね」
と言った人がいた。
なんのことだか
私の中で繋がらなかった。
しかし
三貴子の中でどの神になりたい?と
聞かれれば…
月読だな。笑
自由奔放で楽しそうだ。
「待ちきれないの」とは
31日満月
よっぽど自信があるのだろう
これはツクヨミの独特な表現で
私へのメッセージだと感じている。
taken by me
ミカエルの休日
「もう戦わなくていいんだよ」
そうミカエルに言ったんだ。
ミカエルは
いつまでも鎧を付けて剣を持つ
たまには重い鎧を脱いで
その剣を降ろしたら?
人間の作り上げたイメージで
ずっといることもないよ。
鎧を脱げば
君はペパーミントグリーンを思わせる青年だ。
ルシファーと戦うのも
もう終わっただろう?
何故戦っていたの?
ルシファーと。
ルシファーは君でしょ
もう一人の
ずっと自分と戦っていたことになる
随分苦しかったね
ルシファーに光が当たり始めた時
君は突っ伏して泣いていた
感涙していたんだ。
やっと
やっと
光が当たったんだ
あれから随分時間が過ぎたけど
私の中で
ミカエルとルシファーが統合したよ。
お互いがお互いを
受け入れたんだ。
どちらも自分
どちらも愛している。
統合してから君は変わった
鎧を脱いで剣を置いた
素直に。
今まで斜に構えていた君は
安心して許していた
自分自身を。
自分で自分と闘い
どれだけ傷つけて来ただろう…
もうその傷は癒える
君の仕事は分かっている
イメージ?もあるだろう 笑
皆、そのイメージで君を呼び
助けを求める。
今度は私が
君を助けるよ。
たまには休んで
私がその傷をひとつひとつ
消してさしあげます。
己のミカエルに休日を。
taken by me